プルデンシャル生命保険のその後について(2026年10月26日 月曜日)

庶民派投資家の挑戦
シニアの株式投資 OtokichiFIRE
オトキチファイアー
2026年10月26日(月)
プルデンシャル生命保険のその後について
前営業日 10/23(金)の相場概況
10/23当日は終日不在につきノートレードです。
相場概況は割愛いたします。
挿絵
少し前のブログ記事でこの件について触れました。
「7月28日(火)付 大手生命保険会社の不祥事で思う事②」

その後も何度かメディアに登場していたテーマなので
追いかけてみました。
<1>プルデンシャル生命事件の経緯(2026年7月〜10月)
・7月24日:被害がさらに拡大
 新たに顧客125人・7.9億円が補償対象と認定され、グループの被害総額は
 約39億円に膨らみました。

・8月24日:営業自粛中にも不正
 多摩支社の40代元営業社員が、架空の高金利預金などの説明で複数の顧客から
 金銭を受け取っていた疑いが判明。
 本人はすでに死亡していました。

・9月下旬:元トップ営業マンの逮捕報道
 元営業社員が、全国で15億円以上をだまし取ったとされる特殊詐欺グループの
 幹部として逮捕されていたことが報じられました。

・10月8日:社外調査委員会の報告書公表
 被害申告額は約61.7億円(申告者794人)、うち被害認定は約52億円。
 関与した社員・元社員157人を処分。
 社長ら役員3人は月額報酬の30%を3カ月間自主返納。

・10月9日:金融庁が業務停止命令
 10月13日から来年1月末まで保険募集・新規契約を停止。
 グループのジブラルタ生命にも同様の命令が出されました。
 生保への業務停止命令は2019年のかんぽ生命以来です。
【経緯のまとめ】
1月に31億円と発表された被害は、10月には申告ベースで60億円を超え、
ついに金融庁から業務停止命令が下されました。
※以降、プルデンシャル生命の営業 = プ社営業 とします。
<2>プ社営業が顧客をダマす手口について
各報道によると、被害者は経営者や富裕層が中心で、営業社員が掲げる
『一生涯のパートナー』という信頼関係を逆手に取った手法だったとされています。
(音吉つぶやき:これを聞いただけでも強い悪質性が浮かび上がってきますねえ。)
(1)ダマシの手口と内容
10月8日の調査報告書では、手口を4つに分類しています。

・自己受領型:禁止された投資を勧め、客から自分で金を受け取る
・第三者受領型:禁止された投資を勧めたり紹介したりして、客に第三者へ金を渡させる
・金銭貸借型:客との間で禁止された金の貸し借りをする
・その他:上記以外の社内ルール違反の金銭のやり取り

報道で明らかになった具体例は次のとおりです。

①会社の看板を悪用:
 社名入りの書類で信用させてから、架空の金融商品への投資を持ちかけていました。

②借りて返さない:
 当初公表時点で被害総額約31億円のうち、未返済は約23億円でした。

③流行りの投資話:
 保険を装った架空投資、暗号資産の投資話などがありました。

④紹介料の受け取り:
 投資先からキックバックを受け取る手口もありました。

⑤退職後も続く詐欺行為:
 調査対象には在職中だけでなく退職後の行為も含まれており、
 辞めた担当者が昔の顧客に近づくケースもありました。
(2)どんな口上でダマしたのか
報道された誘い文句は、大きく5つの型に整理できます。

・「あなただけ」の特別感
 熊本支社の20代元社員は、『社員しか買えない株がある、絶対に利益が出て
 元本も保証する。』と言って金を受け取っていました。
 ※注意:『社員しか買えない株』を社外の顧客が買えることはありません。典型的な詐欺の手口です。

・「絶対」「元本保証」
 利益と元本の安全を同時に約束する。投資の世界ではありえない組み合わせです。

・経歴で信用させる
 元証券マンで『投資で資産を築いた、預ければ元本を減らさずに高配当が得られる。』
 といった誘い文句が使われました。

・事業への貸し付けを頼む
 『建築資材の会社に投資するので金を貸してほしい。』という依頼型もありました。

・ありもしない高金利商品
 自粛中に発覚した多摩支社の事案では、架空の高金利預金を説明に使っていました。
(3)ダマされる側の注意点(赤信号)
手口はいろいろですが、赤信号は3つに絞れます。
赤信号
・「特別な投資案件」「あなただけに紹介します」と言われたら疑うこと
・「絶対儲かる投資案件です」「元本保証です」が並んだ時点で即アウト判定
・担当者個人に現金を渡す、もしくは貸す話は、相手が誰でも断ること
<3>音吉のひとりごと
今回の記事を整理していて驚いたのが
「一部のプ社営業が本業の傍らで、副業のように詐欺をしていた。」という事実です。
※前述の①~⑤は本業の商品とは全く関係のないものばかりでした。

しかも、ダマす相手が企業経営者や富裕層だったら、
「詐欺がばれた時点で訴えられることが想像できんかったんやろうか?!」
「少し考えれば、そこで会社員としての地位を失い、人生が詰んでしまうやろ!」
「もしかしたら、奴らはそうとうなアホやったん?」

少し考え込んでしまいました。

「いやいや、プ社営業は日常的に会社から追い詰められとったのかもしれん。」
「追い詰められた人間は誰でもアホになるのかもしれん。」

この不祥事の後、残ることができたプ社営業には、
さらなる地獄の日々が待っているのかもしれません。

今後、いかなる企業への営業訪問も
「帰れ!二度と来るな!」
と追い払われて、出禁になる可能性大です。
そもそも論として新規営業は不可能でしょう?
事件を知らない人を探して回るしかない?
(いやあ、もうねえ、ムリムリ無理だって!)

今回の事件から、せめて持ち帰って役立てたい心がけとしては
【金融詐欺の手口は似通ったところがあるので、そこに注意すること】
【悪意のある営業マンを自分自身に近づけてはいけないこと】
という感じですかねえ。

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